「そろばんの宿題、もうやったの?」
「後でやるって言ってるでしょ!」
夕方のリビングで、毎日のように繰り返されるこのバトル。「子供が宿題をやらないとイライラしてしまう…」と頭を悩ませている親御さんは決して少なくありません。せっかく始めたそろばん、できれば親に言われる前に、自分から進んでパチパチと始めてほしいものですよね。
実は、良かれと思って言っている「早くやりなさい」という言葉は、子供のやる気を奪う逆効果のフレーズかもしれません。
今回は、児童くらぶそろばん教室での指導ノウハウをベースに、子供が自主的にそろばんの家での練習に向かうようになる「魔法の声かけ」と、親のスマートな関わり方をご紹介します。
1. なぜ「早くやりなさい」は逆効果?子供が宿題をやらない2つの理由
子どもがそろばんの宿題を前にして動かなくなっているとき、頭の中では何が起きているのでしょうか。原因は「怠けたいから」だけではありません。
① 「今やろうと思っていた」のに言われてやる気が消えた
大人でも、今から片付けをしようと思っていた瞬間に「片付けなさい」と言われると、一気にやる気がなくなりますよね。子どもも同じです。「自分で決めようとしていた主導権」を親に奪われたと感じると、反発心が生まれてしまいます。
② どこから手をつけていいか分からない(小さなつまずき)
「前の級より難しくなった」「テキストのどこをやればいいか一瞬迷った」など、ほんの少しのハードルがあるだけで、子どもの足は止まります。サボっているのではなく、「どう始めればいいか迷っている」状態なのです。
2. 児童くらぶの先生も実践!子どものやる気を引き出す「魔法の声かけ」
児童くらぶでは、子どもたちが「今日も楽しかった!」「次はもっと上の級に行きたい!」と思えるよう、言葉選びを大切にしています。ご家庭でもすぐに使える、子どもの自己肯定感を高める具体的なセリフを3つご紹介します。
① 命令ではなく「質問」に変える
❌ 「早くそろばんの宿題やりなさい!」
⭕️ 「今日のそろばんの宿題、何時くらいから始められそう?」
「やりなさい」という命令は、子どもを思考停止にさせます。代わりに「何時ならできそう?」と質問することで、子どもは「自分でスケジュールを決める」という主体性を持つようになり、約束を守ろうとする心理が働きます。
② ハードルを極限まで下げる
❌ 「今日は2ページ終わるまでおやつ抜きだよ」
⭕️ 「とりあえず、そろばんを机の上に準備するだけでOKにしよう!」
勉強を始めるまでの心理的ハードルを下げる声かけです。「1問だけ解いてみよう」「テキストを開くだけで100点!」と伝えてみてください。人間の脳は、一度動き出すとそのまま集中が続く(作業興奮)ようにできています。始めてしまえば、気づくと1ページ終わっていた、ということはよくあります。
③ 「結果」ではなく「プロセス(過程)」を褒める
❌ 「100点取れてすごいね!」
⭕️ 「昨日よりそろばんを弾く指の動きが速くなったね!」「毎日続けてる姿、カッコいいね」
点数や進級(結果)だけを褒められると、子どもは「間違えたら怒られるかも」とプレッシャーを感じて宿題が億劫になります。「タイマーを押すのが早くなった」「宿題を自分で開いた」など、行動そのものを具体的に褒めることで、「見てくれている!」という安心感からモチベーションがグッと高まります。
3. 「宿題やらないイライラ」を卒業する親の関わり方・3つのステップ
声かけを変えると同時に、ご家庭の「環境」を少し整えるだけで、そろばんの家での練習は一気にスムーズになります。
ステップ1:お決まりの「タイミング」を決める
「時間が空いたらやる」だと、子どもはいつまでもやりません。
「学校から帰って、おやつを食べたらやる」「お風呂に入る前に10分だけやる」など、すでに習慣化している生活リズムにくっつけるのがコツです。
ステップ2:親も「隣で一緒に」何かをする
子どもが1人でポツンと宿題をしていると、寂しさや「なんで自分だけ」という不満に繋がりがちです。
子どもがそろばんを弾いている間は、親御さんも隣で家計簿をつけたり、読書をしたり、スマホのタスクを整理したりと、「一緒に集中する時間」にしてみてください。隣に親がいるだけで、子どもの集中力は格段にアップします。
ステップ3:丸付けは「減点方式」ではなく「加点方式」で
宿題が終わったら、ぜひたくさん褒めてあげてください。もし間違っている問題があっても、「なんで間違えたの!」と責めるのはNG。「ここまではバッチリ合ってるよ!この1問だけ、もう一回一緒に弾いてみようか」と、できた部分を認めた上で次のステップへ促しましょう。
4. まとめ:小さな「できた!」の積み重ねが、一生モノの自信になる
子どもが宿題をやらないと、ついついイライラしてしまいますよね。それは、親御さんが「我が子に力をつけてほしい」と真剣に願っている素敵な証拠です。
そろばんは、やったらやった分だけ数字(点数やタイム)として成果が見えやすい習い事です。だからこそ、家での練習を「親に怒られる嫌な時間」にするのではなく、「褒められて自信がつく楽しい時間」にしてあげたいものです。
まずは今日、「そろばん、机に出すところから始めてみようか!」と、笑顔で声をかけてみませんか?
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児童くらぶでは、技術としてのそろばん(暗算力・計算力)だけでなく、子どもたちが「自分で目標を立てて進む力」や「スモールステップで成功体験を積むこと」を大切に指導しています。
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